内科・消化器内科を受診される方へ

発熱、咳、喉の痛みなど、風邪のような症状がおありの際は、ぜひお早めにご来院下さい。
これは全ての病気について言えることですが、症状が悪化する前に受診することが何よりも大切です。
当院は、富士見市の皆様のホームドクターとして、「何となくだるい」「食欲がない」「ちょっと気になることがある」など、何科を受診すればよいのか迷っている場合の窓口ともなりますので、お気軽にご相談下さい。

また、何となくお腹の調子が悪いな…と思って内科を受診される方には、目立った自覚症状がなくても消化器の病気があることも多いのです。

以下のような症状がおありの際には、お早めにご相談下さい。

  • 発熱、咳、喉の痛み
  • 腹痛、頭痛、胸の痛み、動悸
  • 嘔吐、下痢、血尿、便秘
  • 倦怠感、体重減少 等々

内科を受診される方によく見られる疾患

風邪

風邪は、正式には風邪症候群という、気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。
気道とは、肺に出入りする空気の通り道をいい、鼻や口から声帯までを上気道、その奥(気管支)を下気道といい、風邪は上気道の炎症性の病気ですので、上気道炎ともいいます。また、下気道の炎症は気管支炎で、さらに奥にある肺の炎症が肺炎となりますが、一般的には単純な気管支炎までを風邪と呼んでいます。

気管支炎

気管支炎とは、気管支に炎症を起こした状態のことをいいます。
息を吐く時にゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がしたり、呼吸が困難になるのが特徴です。初期の段階では鼻汁やくしゃみなどが起き、場合によっては熱が出ることもあるため、風邪と判断してしまうことがありますが、風邪が治りかけている様な状態のままいつまでも咳だけが出る場合は、気管支炎の可能性があり、症状が進むと、多呼吸や激しい咳を伴う呼吸困難が起こってきます。

 肺炎

肺炎は、ウィルスや細菌による感染症、薬剤、アレルギー、誤嚥など、様々な原因によって肺に炎症が起こり、呼吸障害を起こす病気です。
最も多いのは、風邪を引いて体力が低下している時に、ウィルスや細菌などの微生物が空気中から肺に入って、2次感染を起こすケースです。

肺炎球菌のような細菌性肺炎、ウィルス性肺炎のほか、マイコプラズマ菌、真菌(カビ)といった微生物による感染性のもの、間質性肺炎のように非感染性のものも含めて、広く肺の炎症性疾患を肺炎と呼んでいます。それぞれ症状や治療法が違うので注意が必要です。
また、インフルエンザのシーズンにおける細菌性肺炎では、50~60%が肺炎球菌によるものとなっています。この肺炎球菌は、健康な人の口の中に常在していることが多く、体力が落ちているときや、免疫力が弱くなってくると肺炎を引き起こします。

お腹の調子が優れない方へ

以下のような症状がおありの際には、お早めにご相談下さい。

  • 便秘や下痢
  • 胃痛、胃もたれ
  • 胸やけ
  • 食欲不振、体重減少 等々

よく見られる消化器疾患について

◎ 便秘症

長時間にわたって便がおなかの中にとどまると、徐々に水分が失われて硬くなり、おなかが張ったりして更に排便が困難になります。
便秘だと感じておられる方は、まず適度に水分摂取を心がけることが大切です。その上で、自己判断で便秘薬を飲み続けて症状が悪くなる前に、一度ご来院されることをお勧めします。

◎ 機能性胃腸症

胃のあたりに痛みを訴えながらも胃や十二指腸などには異常を認めない患者様によく遭遇します。最近、そのような疾患の一つとして「機能性胃腸症」という病態が注目されています。
機能性胃腸症とは、従来からの症候性胃炎や神経性胃炎に相当する疾患群と考えられています。わずらわしい食後の膨満感(食後の不快なおなかの張り)、早期の膨満感(食べてすぐのおなかの張り)などの症状が続いている方は、他院で「検査では異常なし」と言われた場合でも、ぜひ一度ご相談下さい。

◎ 下過敏性腸症候群

仕事の途中で腹痛を起こしトイレに駆け込む。登校前に必ずおなかが痛くなる。
このような症状を引き起こすものに、過敏性腸症候群(IBS)という疾患があります。大腸検査や血液検査などでは異常が認められないのが特徴で、下痢や便秘・腹痛などが主な症状の機能性の疾患です。
原因の多くは過度の緊張やストレスとされており、成人の10人に1人が該当する現代病ともいえます。慢性的に下痢や便秘・腹痛を繰り返して日々の生活に支障を感じつつも、なんとなく放置されている方は多いと考えられます。
慢性的なお腹の症状で困っておられる方は、過敏性腸症候群(IBS)の診断・治療についてご相談下さい。

長引く咳でお困りの方へ

以下のような症状がおありの際には、お早めにご相談下さい。

  • 咳やたんが続いている
  • 風邪をひくと咳が長引く
  • 咳止めを飲んでも、咳が止まらない
  • 明け方になると、咳のために目が覚めます
  • 咳、息をするときに「ゼーゼー、ヒューヒュー」と音がする
  • こどもの頃に「喘息」ではないかと言われた
  • 親、兄弟に「喘息」の方がいる 等々

気管支喘息について

気管支喘息は、何らかの刺激で一過性に気管支が細くなる病気です。
子どもの時に発症すると思われがちですが、全年齢を通じて発症しますし、大人の喘息患者様の多くは成人になってから発症しています。
風邪にしては咳がなかなかおさまらないと感じたまま、そのままにしていることはありませんか?
そのような場合には漫然と咳止めの薬を飲んでいるだけでは、症状が治まらないことが多く認められますので、お早めにご相談下さい。

動悸・息切れ、胸の痛みなどが気になる方へ

動悸・息切れ、胸の痛みなどが気になる方へ

  • 動悸、息切れ、胸の痛み、胸の圧迫感
  • 呼吸困難、チアノ─ゼ、背部痛
  • めまい、立ちくらみ、むくみ
  • 咳や息切れ、動悸などの胸部症状が続く 等々

尚、咳や息切れ、動悸など胸部症状が続くという方は、心臓病が原因の場合がありますので、必要な際は速やかに適切な専門医療機関へご紹介致します。

生活習慣病について

生活習慣病とは、糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風といった、生活習慣や体質によって起こる慢性疾患のことをいいます。
生活習慣病は無症状な事が多く、また病気が進むと様々な合併症を引き起こします。特に心臓病、脳卒中、大動脈の病気、腎臓病などの重篤な病気のリスクが高まります。

糖尿病

糖尿病は、膵臓から出る、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きが弱かったり、量が少ないなどの原因で血糖値の調整ができずに、高値になってしまう病気です。
高血糖が続くと、糖尿病合併症(神経障害・網膜症(眼の病気)・腎臓病)や、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす可能性もあります。


 高血圧

血圧が高い状態が続く事で血管の壁に圧力が掛り、その結果血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。
高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされると考えられております。


 脂質異常症

脂質異常症とは、血液中を流れるコレステロールや中性脂肪などの脂質成分が適正な範囲を超えて上昇した病態のことを言います。
食事から取り込んだ脂肪分は腸管から吸収されて、肝臓で再処理を受けたあと、血液を通して全身へ運ばれ、エネルギー源あるいは細胞を造る材料として適切に利用されます。この収支バランスが崩れると血液中に脂質成分が過剰に溜まった状態が脂質異常症です。


 痛風

痛風とは、足の親指のつけ根などの関節に炎症を起こして、強い痛みを伴う病気です。血液中の尿酸値が高いと、関節に尿酸の結晶がたまり、突然強い炎症を起こします。
発作的な痛みの症状がおこるため、痛風発作と呼ばれています。発作が続くと足首や膝の関節までも痛み始め、発作の間隔が次第に短くなり、関節を破壊していきます。30代、40代男性での発症が多く、女性は痛風全体の1~2%くらいの割合で、男性に圧倒的に多い病気です。