●内科を受診される方へ
当院は富士見市の皆様のホームドクターとして、「なんとなくだるい」「少し気になる症状がある」「何科を受診すればよいか分からない」といったお悩みにも幅広く対応しています。お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
発熱、咳、喉の痛みなど風邪のような症状があるときは、なるべく早めの受診をおすすめします。どんな病気でも、早期の対応が症状の悪化を防ぐ第一歩です。
また、胃腸の調子がすぐれないときなど、一見軽い症状でも消化器系の疾患が隠れていることもあります。小さなサインを見逃さないことが大切です。
◆ 以下のような症状があるときはご相談ください
- 発熱、咳、喉の痛み、鼻水、痰
- 頭痛、めまい、立ちくらみ
- 腹痛、胸の痛み、動悸、息苦しさ
- 嘔吐、下痢、便秘、痔
- 倦怠感、体重減少 など
- 関節痛、筋肉痛
- 血尿
内科でよく見られる疾患
●生活習慣病
生活習慣病とは、日常の食事や運動、ストレスなどの習慣が深く関わる慢性疾患で、以下のような病気が含まれます。
◆ 糖尿病
血糖値を下げるインスリンの働きが弱くなることで、高血糖状態が続く病気です。合併症として、神経障害・網膜症・腎臓病などが知られており、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高くなります。
◆ 高血圧
高い血圧が血管に負担をかけ、動脈硬化や心臓病、脳卒中などの原因になります。遺伝や生活習慣が関係しており、食事、運動、睡眠、ストレス管理などが予防につながります。
◆ 脂質異常症
血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が高い状態を指します。脂質が過剰になると、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞などのリスクが高まります。
◆ 痛風(高尿酸血漿)
血中の尿酸が高くなることで、関節に結晶がたまり炎症を起こす病気です。足の親指のつけ根に強い痛みが出るのが特徴で、発作が繰り返されると関節破壊を招くこともあります。これらの疾患は症状が出にくく、気づかないうちに進行し、心臓病や脳卒中、腎臓病など重い合併症につながることがあります。定期的な健診と継続的な治療が重要です。
呼吸器系の疾患
●長引く咳でお困りの方へ
◆ 以下のような症状がある場合は、早めにご相談ください。
- 咳やたんが続いている
- 風邪をひくと咳が長引く
- 咳止めを飲んでも咳が止まらない
- 明け方になると咳で目が覚める
- 息をするたびにゼーゼー・ヒューヒューという音がする
- 子どものころ喘息と言われたことがある
- 家族に喘息の人がいる
◆ 風邪症候群、感染症
鼻やのどなど上気道に炎症が起こる病気で、喉の痛み、くしゃみ、鼻水、咳、発熱などの症状がみられます。通常は数日で回復しますが、体力が低下していると肺炎などに進行することもあるため注意が必要です。
◆ 気管支喘息
気管支喘息は、アレルギーや刺激によって気管支に炎症が起こり、一時的に狭くなる病気です。子どもに多いイメージがありますが、大人になってから発症するケースも多く見られます。咳が長引いているだけと思って放置すると悪化することがあります(咳喘息)。適切な診断と治療が必要です。
◆ 気管支炎
気管支に炎症が起きる病気で、咳が長引き痰を伴うこともあります。風邪と似た初期症状から始まり、悪化すると呼吸困難になることもあります。
◆ 肺炎
ウイルスや細菌、真菌などが肺に感染して炎症を起こす病気です。風邪をこじらせた後に二次感染として発症するケースが多く、高齢者や体力が低下している方では重症化することもあります。症状や原因に応じた治療が必要です。
◆ 閉塞性肺疾患(COPD)
慢性気管支炎や肺気腫などを含む呼吸器の病気で、喫煙が主な原因とされています。呼吸が苦しくなる、痰が絡むなどの症状があり、進行すると日常生活に支障が出ることもあります。
◆ 間質性肺炎
肺の間質と呼ばれる組織に炎症や線維化が起こる病気です。息切れや乾いた咳が特徴で、原因不明の特発性や自己免疫疾患に関連するものもあります。早期診断と治療が大切です。
◆ 過敏性肺炎
カビや細菌、動物由来の有機物などの吸入によって免疫反応が起き、肺に炎症を引き起こす疾患です。繰り返し曝露されることで慢性化することもあるため、原因の特定と除去が重要です。
◆ 抗酸菌症(非結核性抗酸菌症)
結核菌とは異なる抗酸菌による肺の感染症で、慢性的な咳や痰、倦怠感などが続きます。結核と似た症状を示しますが、治療法が異なるため、正確な診断が重要です。中年・高齢者を中心に最近増加してきています。
消化器系の疾患
◆ 急性胃腸炎
ウイルスや細菌などの感染によって、嘔吐・下痢・腹痛などを引き起こします。
◆ 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃酸の影響で胃や腸の粘膜が傷つき、腹痛や吐き気、出血などの症状が出ます。
◆ 逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流することで胸やけや喉の違和感を引き起こします。
◆ 過敏性腸症候群(IBS)
ストレスや自律神経の乱れが原因で、便秘や下痢、腹部膨満感などの症状が起こる慢性的な病気です。
◆ 便秘・下痢
生活習慣や食事の乱れ、ストレスなどが関与することも多く、慢性化する前の対策が重要です。
◆ 痔(ぢ)でお悩みの方へ
痔はとても身近な病気で、成人の3人に1人が経験するとも言われています。「出血がある」「排便時に痛む」「違和感や腫れを感じる」などの症状がある方は、恥ずかしがらずにご相談ください。主なタイプには、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔ろう)などがあります。
脳の疾患
◆ 脳梗塞
脳の血管が詰まり、血流が途絶えることで脳細胞が障害を受ける病気です。急な手足の麻痺、ろれつが回らない、言葉が出ない、片方の視野が見えないなどの症状があります。
◆ 一過性脳虚血発作(TIA)
一時的に脳への血流が悪くなり、脳梗塞のような症状が一時的に起こる状態。数分〜数十分で症状は消えますが、脳梗塞の前触れの可能性が高いため、早期受診が必要です。
◆ 認知症
脳の神経細胞が徐々に機能を失い、記憶や思考、日常生活に支障をきたすようになる病気です。主なタイプとしては、アルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型など。物忘れ、混乱、理解力や判断力の低下、感情の変化などの症状があります。
◆ 頭痛(一次性・二次性)
日常的によく見られる症状で、軽度なものから重大な疾患のサインまで様々です。一次性としては、緊張型頭痛、片頭痛などがあります。二次性としては、くも膜下出血、髄膜炎、脳腫瘍などの可能性があります。
◆ てんかん
脳の神経細胞が一時的に異常な電気的興奮を起こすことで発作が生じる病気です。症状としては、けいれん、意識障害、ぼんやりする、記憶が飛ぶなどがあります。
◆ パーキンソン病
脳内のドーパミン神経が減少し、運動のコントロールがうまくできなくなる神経変性疾患です。症状は、手足の震え、動作緩慢、小刻み歩行、表情の乏しさなど。
動悸・息切れ・胸の痛みなどが気になる方へ
◆ 以下のような症状がある場合は、心臓や呼吸器の疾患の可能性があります。当院の循環器内科専門医にご相談ください。
- 動悸、息切れ、胸の痛みや圧迫感
- 呼吸困難、チアノーゼ、背部痛
- めまい、立ちくらみ、足のむくみ
- 咳や息切れ、動悸などが長引いている
気になる症状や体調の変化があれば、お一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。当院は皆さまの健康を守る身近なパートナーとして、丁寧な診療を心がけています。
更年期の症状
●更年期かな?と思ったら
「なんだか最近、体も心も不安定…」と感じることはありませんか?更年期とは、女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって、心や体にさまざまな変化が起こる時期です。女性の場合、閉経の前後5年間が更年期と呼ばれます。日本の平均閉経が50.5歳ですから、45歳から55歳あたりまでの女性が該当することになります。
よくある症状として、
- ホットフラッシュ(ほてり・発汗)
- 疲れやすさ・だるさ
- イライラや落ち込み
- 不眠、動悸、めまい などがあります。
「年齢のせいだから仕方ない」と我慢しすぎず、まずはお気軽にご相談ください。
当院では、更年期指数(SMIスコア)を使い、更年期の症状のチェックを行なっています。スコア合計が高い方には、更年期障害の治療薬として認可を受けている「プラセンタ注射」の保険適応が可能です。